祝福

大都市の片隅で

乙女が成熟した大人になろうとした頃

日本は、大掛かりな成長へ向かおうとしていた。

そして、女はすこぶる強く、

結婚しなくても、愛する人との子を生んだ

言われ無き差別にも耐え抜き

その後の生活難にも

決して

屈することはなかった・・・

子を立派に生み育て

子は、幸福に成長した

この広い宇宙の中で

人が人として生まれるとき

家や親を選べない、しかし私は赤ん坊は自ら選択して

この世に出て来るものだと信じている

小さいときは、多くの幸せの時間が流れた

長じてからは、過酷な日々も続いた

その間、常に優しく強く存在しようとしていた

母も、格別にそれを認めていた

十分に大人になってからは

とりわけ強靭な強さを発揮した

いつも前向きで

責任を持って家族の世話をし

自己の芸術に邁進した

天は自ら助く者を助くの諺の通り

周りの皆を助けようとして、自らをも救った

そのような忍耐と努力と気迫は、天と地も忘れない

この世では何があろうとも

春には花が咲き

夏は苛烈な太陽の輝きを受け

秋は涼やかな風に身を任せ

冬には寒気に見舞われ相対する

そんな四季を幾度繰り返して来たことだろうか

そして成熟期を迎えた今

それに見合う、更に新たな芸術に向かおうとしている

何も知らなかった幼い頃、この世に触れ

世界は全て自分のものであった

しかし長じる中で、世界は縮小したのであった

そして又、世界は無限に拡大を始めようとする

自らの天から、新鮮な祝福の光の束が降り注ぐ

人生の折り返し地点

永遠に幸せに・・・

※彼の人の、人生の一端。<自ら親を選び>、絶えず、前へ前へと進んで来た。長じて、芸術家となったが、これまでの人生が、芸術そのものではな  かったか?・・・祝福の祈りを贈るばかり。・・・

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